Stable Diffusion web UI v1.9.0 インストール方法 (AUTOMATIC1111版 )
AIイラスト制作において、効率的で安定したツールの選択は非常に重要です。その中でも、🔗Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)はローカル環境で使用でき、無料で使えるため注目を集めています。この記事では、Stable Diffusion web UIのインストール方法を詳しく解説します。AIイラスト制作における新たな一歩を踏み出したい方は、ぜひご覧ください。
推奨環境
Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)をインストールする前に、ご使用のPCがシステム要件を満たしているかを必ず確認してください。そうでなければ、インストール後に画像生成を十分に楽しむことができない可能性があります。
確認項目 | 必要スペック | 備考 |
---|---|---|
OS | Windows 10/11+ 64bit | |
CPU | Intel Core-i シリーズ・AMD Ryzenシリーズ | |
メモリー | 16GB以上 | |
GPU(グラフィックボード) | ビデオメモリ 8GB以上 (LoRA学習を行う場合は12GB以上) | NVIDIA製を推奨 内臓GPUは不可 |
AMD製GPUについて
Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)では公式にAMD GPUをサポートしておりません。🔗非公式のインストールガイド(英語)が理解できる方はインストールできるかもしれません。
インストールの手順
Stable Diffusion Web UIを自分のPCで動作させるためには、以下の3つの作業が必要です。
この記事では公式が推奨するインストール方法を紹介しますが、Python 3.11以上の環境をお持ちの方は注意が必要です。公式によるとtorchがサポートされていない為、すでにPython3.11以上の環境をお持ちの方はPythonのバージョンを削除して下げるか、PythonとGitのポータル版をインストールして自分の環境を維持する等の対策が必要です。この記事ではまず公式が推奨するインストール方法を紹介しています。
Pythonをインストール
AUTOMATIC1111版のStable Diffusion web UIを使うにはPython 3.10.6
が必要になります。
Python 3.10.6のダウンロード:
🔗Python公式ページ(英語)より🔗64-bit Windows installer(直リンク)をダウンロードします。
Python 3.10.6のインストール:
インストーラーのダイアログが表示されたらAdd Python 3.10 to PATH
にチェックを入れて「Install Now」からインストール進めていきます。(追加の設定変更は必要ありません。)
コマンド プロンプトの起動:
Windowsキーを押してcmd
と入力し「コマンド プロンプト」を探しましょう。
コマンド プロンプトを開きます。コマンド プロンプトを使ったことが無い方はこの黒い画面が難しそうに見えてしまいますが、慣れてしまえばそんなに難しいことはないので頑張って慣れていきましょう。🧙♂️🧙🧙♀️🧙🧙♂️
pythonインストールの確認
python
と入力しEnterキーを押してみましょう。Pythonが正常にインストールされていると下記の写真のようにPython 3.10.6と表示されます。
Pythonが正常にインストールされていない場合は、次のステップに進む前にこの問題を解決しましょう。
もしPythonが正しくインストールされていないと感じたら、以下の手順をお試しください:
- PCを再起動します。
- 現在インストールされているPythonをアンインストールし、ダウンロードしたファイルから再度インストールします。
これらの手順に従っても問題が解決しない場合は、システムの詳細な診断が必要になるかもしれません。その際は、専門家の支援を求めることをお勧めします。
Gitをインストール
Gitとはコード管理システムでStable Diffusion web UIのインストールやアップデートに必要となります。
🔗公式サイトのダウンロードをクリックしてインストーラーをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして実行します。その後、画面の指示に従い「Next」ボタンをクリックして進め、最終画面にて「Install」ボタンを押してインストールを完了させてください。(こちらも追加の設定変更は必要ありません。)
Stable Diffusion web UIをインストール
Stable Diffusion Web UIをインストールするには、以下の手順に従ってください。
クローンの準備:
コマンド プロンプトを開き、以下のコマンドを使用してホームフォルダー(例:C:\Users\あなたのユーザー名)に移動します。お好みの場所に設定しても構いません。
cd %userprofile%
リポジトリのクローン:
次に、以下のコマンドを実行してStable Diffusion Web UIのリポジトリをクローンします。クローンが終了したらコマンド プロンプトをxで閉じてください。
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
初回起動時のダウンロード:
ファイルエクスプローラーでクローンしたフォルダーを開きwebui-user.bat
をダブルクリックしてStable Diffusion web UIを起動しましょう。初回起動時には約10GBの大きなファイルをダウンロードする必要があるため、環境によっては5-10分程度の時間がかかることがあります。
起動の確認:
全てのファイルのダウンロードとインストールが正しく完了すると、ブラウザが自動で起動します。ブラウザが開かない場合はコマンド プロンプトにRunning on local URL: https://127.0.0.1:7860
と表示されていますので。Ctrlキーを押しながら表示されたリンクをクリックするか、または指定されたURLに直接アクセス【🔗https://127.0.0.1:7860(直リンク)】してStable Diffusion Web UIを起動してください。
このような画面が表示されればインストール完了です。🎉🎉🥳🥳🎉🎉
キャプチャー画面はダークモードですが、お使いの環境によってライトモードで表示されます。
Stable Diffusion Web UIの動作確認
v1-5-pruned-emaonly.safetensors
を選択します。a cat
と入力しましょう。
無事に猫の画像が出てきましたか?😸😸😸 以上でStable Diffusion web UIの動作確認の完了となります。
さらに詳しく操作方法を知りたい方は下記の記事にて詳しく説明しています。
Stable Diffusion web UIの終了方法
ブラウザを閉じた後も、Stable Diffusion web UIはバックグラウンドで稼働を続けます。プロセスを終了するには、コマンド プロンプトを開き、Ctrlキーを押しながらCキーを押して終了を促すプロンプトが表示されたら、Yを入力し、Enterキーを押してください。
Stable Diffusion web UIの再実行の方法
Stable Diffusion web UIを再度実行する際は、まずファイルエクスプローラーでstable-diffusion-webui
フォルダを開きます。次に、webui-user.bat
ファイルをダブルクリックしてしばらくすればブラウザが起動します。初回起動時と同様に自動でブラウザが起動しなければ、Running on local URL: http://127.0.0.1:7860
のアドレスをクリックするか、指定されたURLをブラウザに入力してアクセスすれば、起動が完了します。
Stable Diffusion web UI のアンインストール
Stable Diffusion web UI
フォルダを丸ごと削除します。
※注意事項:削除の際にフォルダ内にあるモデルデータ等も削除されますので再インストールする際にはバックアップを取っておくことをお勧めします。
Stable Diffusion web UI のバックアップ方法について
stable-diffusion-webui
フォルダーをそのままコピーしてください。
新しい環境に現在の状態を持っていくのには少なくとも以下のフォルダをバックアップしてください。
- embeddings
- extensions
- models
以上の3つのフォルダーをバックアップしておけば問題ありません。
Stable Diffusion web UIは、多様な拡張機能が公開されており、新機能も日々追加されています。また、Stable Diffusion自体も頻繁にバージョンアップされています。 問題となるのは、バージョンアップや拡張機能の追加によって、既存の機能に一部不具合が発生したり、制限がかかったりすることです。 このようなトラブルを避けるために、しばしば「新しい環境にStable Diffusion web UIを再インストールしてからテストするように」とアナウンスされます。 元の状態に戻す場合は、バックアップしたフォルダを元のフォルダ名にリネームするだけで済みます。
Stable Diffusion web UI のアップデート
Stable Diffusion web UI のアップデートについては詳しく記事に纏めましたのでそちらを参照してください。
Stable Diffusion web UI のトラブルシューティング
Stable Diffusion web UI のトラブルシューティングについてもこちらの記事に纏めましたので参照してください。
まとめ
今回は、Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)のインストール方法とについて紹介でした。
最初にも言いましたがにPythonとGitのポータル版をインストールして自分の環境を維持する方法もありますが、その方法はまた別の機会に紹介しようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。